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平成11年 9月定例会(第5号 9月29日)

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  1. 田辺市議会 1999-09-29
    平成11年 9月定例会(第5号 9月29日)


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    最終取得日: 2021-09-20
    平成11年 9月定例会(第5号 9月29日)             田辺市議会9月定例会会議録             平成11年9月29日(水曜日)             ────────────────   平成11年9月29日(水)午後1時開議  第 1 4定報告第 1号 専決処分事項について  第 2 4定報告第 2号 専決処分事項の報告について  第 3 4定議案第 1号 田辺市職員恩給条例等の一部改正について  第 4 4定議案第 2号 田辺市少子化対策基金条例の制定について  第 5 4定議案第 3号 田辺市隣保館設置条例の一部改正について  第 6 4定議案第 4号 田辺市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について  第 7 4定議案第 5号 田辺市消防団員退職報償金支給条例の一部改正について  第 8 4定議案第 6号 工事請負契約の締結について  第 9 4定議案第 7号 訴えの提起について  第10 4定議案第 8号 損害賠償の額を定めることについて  第11 4定議案第 9号 損害賠償の額を定めることについて  第12 4定議案第10号 住居表示を実施すべき市街地の区域及び当該区域における               住居表示の方法について  第13 4定議案第11号 町の区域の変更及び設定について  第14 4定議案第12号 住居表示を実施すべき市街地の区域及び当該区域における
                  住居表示の方法について  第15 4定議案第13号 町の区域の変更について  第16 4定議案第14号 平成11年度田辺市一般会計補正予算(第5号)  第17 4定議案第15号 平成11年度田辺市国民健康保険事業特別会計補正予算               (第2号)  第18 4定議案第16号 平成11年度田辺市農業集落排水事業特別会計補正予算               (第1号)  第19 4定報告第 3号 平成11年度田辺市土地開発公社の事業の計画の変更につ               いて  第20 4定議案第17号 人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについ               て  第21 職員の綱紀粛正に関する調査について  第22 4定発議第 1号 道路特定財源の堅持と地方の道路整備を求める意見書の提               出について  第23 4定発議第 2号 創業者支援ベンチャー育成)による産業の活性化と雇用               の拡大を求める意見書の提出について  第24 4定発議第 3号 介護保険制度実施にあたっての意見書の提出について  第25 委員会の継続審査について             ──────────────── 〇会議に付した事件 日程第1から日程第25まで             ──────────────── 〇議員定数 20名 〇欠  員  0名             ──────────────── 〇出席議員             議席番号   氏   名              1番  田 中 康 雄 君              2番  芝 峰   進 君              3番  鈴 木 太 雄 君              4番  大久保 尚 洋 君              5番  棒 引 昭 治 君              6番  高 垣 幸 司 君              7番  家根谷   覚 君              8番  天 野 正 一 君              9番  浅 山   勉 君             10番  山 本 紳 次 君             11番  初 山 丈 夫 君             12番  山 口   進 君             13番  宮 田 政 敏 君             14番  松 本 定 市 君             15番  大 倉 勝 行 君             16番  八 山 祐 三 君             17番  森   哲 男 君             18番  青 木 伸 夫 君             19番  稲 沢 勝 男 君             20番  熊 野 芳 和 君             ──────────────── 〇欠席議員  なし             ──────────────── 〇説明のため出席したもの             職  名     氏     名            市    長   脇 中   孝 君            助    役   鈴 木 信 行 君            収入役      柴 田   修 君            教育長      角   莊 三 君            水道事業管理者  弘 末   勉 君            企画部長     室 井 修 一 君            人権推進課長   福 田 安 雄 君            総務部長     八 百 耕 貮 君            総務課長     藤 本 俊 二 君            財政課長     山 崎 清 弘 君            保健福祉部長   田 中   憲 君            経済部長     平 本 寿 男 君            水産課長     杉 原 莊 司 君            建設部長     高 橋 進 一 君            理    事   田 中 秀 章 君            土木課長     桐 本 崇 生 君            都市整備課参事  濱 中   勝 君            業務課長     栗 山   廣 君            消防長      砂 野 啓 三 君            教育次長     藤 畑 富三郎 君            生涯学習課長   津葉井   宏 君            理    事   矢 倉 靖 彦 君             ───────── 〇出席事務局職員             議会事務局長   木 村 一 美             議会事務局次長  川 端 清 司             議会事務局主任  福 井 量 規             議会事務局主査  前 溝 浩 志 開 議 ○議長(稲沢勝男君)    定足数がありますので、ただいまからお手元に配付の日程により、平成11年第4回田辺市議会定例会5日目の会議を開きます。               (午後 1時06分)             ──────────────── ○議長(稲沢勝男君)    それでは日程に入ります。 ◎日程第1 4定報告第1号 専決処分事項について上程 ○議長(稲沢勝男君)    日程第1 4定報告第1号 専決処分事項についてを上程いたします。  1ぺージから12ぺージまでです。  質疑はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    質疑なしと認めます。  討論に入ります。  討論はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    討論なしと認めます。  それでは、お諮りいたします。  4定報告第1号は、原案のとおり承認することに異議ありませんか。
                 (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定報告第1号は、原案のとおり承認することに決しました。 ◎日程第2 4定報告第2号 専決処分事項の報告について上程 ○議長(稲沢勝男君)    続いて、日程第2 4定報告第2号 専決処分事項の報告についてを上程いたします。  13ぺージです。  質疑はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    質疑なしと認めます。  それでは、専決処分事項の報告についての報告は、以上で終わります。 ◎日程第3 4定議案第1号 田辺市職員恩給条例等の一部改正についてから  日程第18 4定議案第16号 平成11年度田辺市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)まで一括上程 ○議長(稲沢勝男君)    続いて、日程第3 4定議案第1号 田辺市職員恩給条例等の一部改正についてから、日程第18 4定議案第16号 平成11年度田辺市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)まで、以上16件を一括上程いたします。  ただいま上程いたしました16件については、過日の本会議において、それぞれ常任委員会に付託していたものであります。  この場合、順を追って各常任委員長から報告を求めます。  まず初めに、総務企画委員会委員長の報告を求めます。  17番、森哲男君。             (17番 森 哲男君 登壇) ○17番(森 哲男君)    総務企画委員会の報告を朗読をもっていたします。  委員長報告、去る9月21日の本会議において付託を受けた議案18件のうち、平成10年度各種会計歳入歳出決算関係を除く議案12件について、当委員会は27日及び29日に委員会を開催し、当局の説明を聴取しつつ慎重に審査をいたしました。  その結果、委員会審査報告書に記載のとおり、4定議案第1号 田辺市職員恩給条例等の一部改正について、同議案第3号 田辺市隣保館設置条例の一部改正について、同議案第4号 田辺市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について、同議案第5号 田辺市消防団員退職報償金支給条例の一部改正について、同議案第7号 訴えの提起について、同議案第8号 損害賠償の額を定めることについて、同議案第10号 住居表示を実施すべき市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法について、同議案第11号 町の区域の変更及び設定について、同議案第12号 住居表示を実施すべき市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法について、同議案第13号 町の区域の変更について、同議案第14号 平成11年度田辺市一般会計補正予算(第5号)のうち当委員会に付託された部分及び同議案第15号 平成11年度田辺市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)の以上12件については、いずれも全会一致で原案のとおり可決いたしました。  審査の過程において、委員からの質疑及び要望の主なものは、次のとおりであります。  議案第3号 田辺市隣保館設置条例の一部改正についてでありますが、今回の条例改正の主旨と、今までの市の隣保館事業がどのように変わるのか、ただしたのに対し、「厚生省における隣保館運営要綱の改正に伴い、従来の地域改善対策対象地域及び近隣地域の住民を主体とした取組から更に周辺地域の住民まで広げるとともに、新たな事業として人権啓発活動等を明確にし、福祉の向上に資するための住民交流の拠点となるコミュニティーセンターとして位置付けされた。具体的には、生活上の各種相談事業をはじめ社会福祉等に関する総合的な事業及び人権・同和問題に対する理解を深めるための活動を行い、もって地域住民の生活の社会的、経済的、文化的改善向上を図るとともに、人権・同和問題の速やかな解決に資することを目的とされており、市においては既にそうした考え方で隣保館活動に取り組んでいるところで、更にその充実に努めてまいりたい」との答弁があり、今後とも積極的に取り組まれたい旨の要望をいたしました。  次に、議案第7号 訴えの提起については、住宅新築資金及び宅地取得資金貸付金償還金滞納に係るものでありますが、その経緯の説明を受け、止むを得ないとした上で、今後とも貸付金償還促進委員会と連携し、協力を得ながら、更に残された貸付金の適正な償還業務に努められるよう要望いたしました。  以上、委員長報告といたします。  平成11年9月29日、総務企画委員会委員長、森哲男。  どうぞよろしくお願いいたします。             (17番 森 哲男君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    続いて、建設経済委員会委員長の報告を求めます。  18番、青木伸夫君。             (18番 青木伸夫君 登壇) ○18番(青木伸夫君)    委員長報告、去る9月21日の本会議において付託を受けた議案11件のうち、平成10年度各種会計歳入歳出決算関係を除く議案4件について、当委員会は24日及び29日に委員会を開催し、当局の説明を聴取しつつ慎重に審査をいたしました。  その結果、委員会審査報告書に記載のとおり、4定議案第6号 工事請負契約の締結について、同議案第9号 損害賠償の額を定めることについて、同議案第14号 平成11年度田辺市一般会計補正予算(第5号)のうち付託された部分及び同議案第16号平成11年度田辺市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)について、以上4件をいずれも全会一致で原案のとおり可決いたしました。  審査の過程における委員からの質疑要望の主なものは、次のとおりであります。  まず、議案第14号 平成11年度田辺市一般会計補正予算(第5号)のうち付託を受けた部分でありますが、歳出予算第6款農林水産業費、第2項林業費中、山村振興費における花き生産施設整備事業費補助金の概要についてただしたのに対し、「本件は、長野地区における梅の生育不良対策の一環として、5名の農家の方がデルフィニュームという花きを新たに生産するための事業に対し、県及び市が事業費の3分の1をそれぞれ補助するものである。当該補助施設は、花きの植付け時期の関係もあり、既にその一部の設置を完了しているが、計画当初の段階から県とともに関与してきた経緯もあり、県の補助決定の関係から若干予算措置が遅れたものである。今後、手続きにあたっては十分留意したいと考えておりご理解を賜りたい」との答弁がありました。  また、補正予算第2条債務負担行為の補正のうち、田辺都市計画道路3・5・7外環状線用地取得について、委員からその概要をただしたのに対し、「本道路は公立紀南病院移築に伴うアクセス道路で、国道42号とは立体交差で整備するための用地を先行取得するものである」との答弁があり、さらに委員から、そのことについては諒としながらも、市が過去において既に都市計画決定した外環状線の整備が遅々として進んでいない状況を鑑み、この機会に将来構想を十分勘案し、代替ルートの整備ということも念頭に入れながら、今後さらに積極的な整備を進められるよう要望いたしました。  以上、委員長報告といたします。  平成11年9月29日、建設経済委員会委員長青木伸夫。  よろしくお願いします。             (18番 青木伸夫君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    続いて、文教民生委員会委員長の報告を求めます。  12番、山口進君。             (12番 山口 進君 登壇) ○12番(山口 進君)    朗読をもって、委員長報告といたします。  委員長報告、去る9月21日の本会議において付託を受けた議案4件のうち、平成10年度各種会計歳入歳出決算関係を除く議案2件について、当委員会は24日及び29日に委員会を開催し、当局の説明を聴取しつつ慎重に審査をいたしました。  その結果、委員会審査報告書に記載のとおり、4定議案第2号 田辺市少子化対策基金条例の制定については全会一致で、同議案第14号 平成11年度田辺市一般会計補正予算(第5号)のうち付託された部分については起立多数により、いずれも原案のとおり可決いたしました。  審査の過程における委員からの質疑及び要望の主なものは、次のとおりであります。  まず、議案第2号 田辺市少子化対策基金条例の制定についてでありますが、基金で実施する事業の概要をただしたのに対し、「地域における少子化対策の一層の普及促進を図るとともに、雇用・就業機会の創出に資することを目的に国が創設した臨時特例交付金の制度を活用して基金を設置し、市が少子化対策として実施する保育、教育等の事業の費用に充て、又は民間が実施する事業に対し助成するもので、平成13年度末までに取り崩し支出する予定である。なお、市が実施する事業については、今後具体的に研究してまいりたい」との答弁がありました。  次に、議案第14号 平成11年度田辺市一般会計補正予算(第5号)中、付託を受けた部分についてでありますが、まず、歳出予算第3款民生費に計上されている痴呆性高齢者グループホーム整備事業費補助金等に関連して、同ホームの概要をただしたのに対し、「民間社会福祉法人が設置する痴呆性高齢者グループホームに対し補助するもので、概ね65歳以上で中程度の痴呆性のある高齢者を対象者とし、入所定員9人に対し、3人の職員を配置する。痴呆の進行を穏やかにするとともに、精神的に安定した生活を送れるように支援することにより、痴呆性高齢者の福祉の増進を図りたい」との答弁がありました。  また、補正予算第2条債務負担行為の補正において追加補正されている公立紀南病院組合が実施する医療関連施設整備事業に係る債務保証について、移築整備に係る土地造成費の全額を同組合が負担することになった経緯及び病院本体等今後予定される事業と新病院が目指す方向についてただしたのに対し、「現在、全国に社会保険庁直轄医療施設が53病院と4診療所があり、経営委託医療施設紀南綜合病院を含め8病院あるが、かねてから強く要望していた紀南綜合病院移築整備について、様々な情勢を勘案すると、この機を逃せば社会保険庁の支援の下での病院建設の機会は巡ってこないと判断し、平成16年4月開院を目指すことになった。全体事業費は土地造成費を含め概算で230億円程度となる見込みで、今後予定される事業の主なものは、新病院建築費130億円、医療機器40億円、医師宿舎6億円等である。これまでの社会保険庁との協議において、まだいくつかの課題もあるが、大枠新病院の建築に係る費用の全額及び医療機器に係る費用のうち6億円程度は社会保険庁が負担し、残る部分を同病院組合が負担するということで、開設者会として最終的に決断したものである。新病院の構想は、敷地面積は駐車場を含め4万8,000平方メートル、建物延床面積2万5,000平方メートルで、病院の内容としては、現行の23診療科目、344床に、新たに皮膚科を加え、24診療科目、352床とし、地域医療のシンボルとなる名実ともに高度な機能を有する施設で、研修指定病院を受けることができる内容となっている。移築整備に向け、今後とも不退転の決意で取り組んでまいりたい」との答弁がありました。  これに対し委員からは、地域住民の長年の願いであり、病院移築整備の必要性とここに至る開設者会等関係者の努力は十分理解しつつ、多額の費用を組合構成市町村が負担しなければならないことを鑑み、今後とも国・県へ特段の配慮を強く働きかけ、悲願達成に向けなお一層取り組まれたい旨要望いたしました。  以上、委員長報告といたします。  平成11年9月29日、文教民生委員会委員長、山口進。  以上であります。             (12番 山口 進君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    以上で、各委員長の報告が終了いたしました。  これより質疑に入ります。  ただいまの委員長報告に対し、一括して質疑はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    質疑なしと認めます。  これより討論に入ります。  討論は一括して行います。  討論はありませんか。  この場合、委員長の報告は、いずれも可決であります。  よって、原案に対する反対討論の発言を許可いたします。  1番、田中康雄君。              (1番 田中康雄君 登壇) ○1番(田中康雄君)    議案書の46ぺージの債務負担行為の補正であります。紀南病院移築整備事業の全体事業費というのは、委員長の報告のとおり230億円程度と、このうち国の負担が136億円、59パーセントに当たるわけですね。病院組合の負担が94億円と、これに交付税参入があるというふうには聞きますけれども、これでいきますと、この50パーセント、田辺市は47億円の負担ということになります。ところで、保険庁の直轄の病院ということになると、負担がゼロということでありますが、経営委託紀南病院、これは4割も負担をしなければならない。この負担というのは、私は大変大き過ぎるというふうに考えるわけです。田辺市の財政状況、98年度の決算で、経常収支比率が90パーセント、起債制限比率が14パーセントを超えると。今議会では、市長は12億5,000万円をかけるですね、文里港湾の整備計画、これは撤回しないということも明言をされました。こういう中で、ますます財政の硬直化というのが進むことは予測されるわけでありますが、今日挙げられているのは、移築事業のうち土地造成費についての部分でありますけれども、こういう中で多額の負債を抱えるということには賛成できません。債務負担行為の補正を含む平成11年度の一般会計補正予算に反対をいたします。  最後に、当局の努力を認めないわけではありません。紀南病院の移築というのは、市民の念願であります。この念願というのを逆手にとらずに、国、県への特段の働きかけを行って、移築の実現がなされるように希望をいたしておきたいと思います。              (1番 田中康雄君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    続いて、原案に対する賛成討論の発言を許可いたします。  賛成討論の発言はありませんか。  他に討論はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    それでは、これをもって討論を終結いたします。  これより、ただいま議題となっております16件について、順次採決に入ります。 ◎日程第3 4定議案第1号 田辺市職員恩給条例等の一部改正について ○議長(稲沢勝男君)    4定議案第1号 田辺市職員恩給条例等の一部改正について、お諮りいたします。  議案第1号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第1号は可決いたしました。 ◎日程第4 4定議案第2号 田辺市少子化対策基金条例の制定について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第2号 田辺市少子化対策基金条例の制定について、お諮りいたします。  議案第2号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第2号は可決いたしました。 ◎日程第5 4定議案第3号 田辺市隣保館設置条例の一部改正について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第3号 田辺市隣保館設置条例の一部改正について、お諮りいたします。
     議案第3号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第3号は可決いたしました。 ◎日程第6 4定議案第4号 田辺市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第4号 田辺市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について、お諮りいたします。  議案第4号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第4号は可決いたしました。 ◎日程第7 4定議案第5号 田辺市消防団員退職報償金支給条例の一部改正について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第5号 田辺市消防団員退職報償金支給条例の一部改正について、お諮りいたします。  議案第5号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第5号は可決いたしました。 ◎日程第8 4定議案第6号 工事請負契約の締結について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第6号 工事請負契約の締結について、お諮りいたします。  議案第6号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第6号は可決いたしました。 ◎日程第9 4定議案第7号 訴えの提起について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第7号 訴えの提起について、お諮りいたします。  議案第7号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第7号は可決いたしました。 ◎日程第10 4定議案第8号 損害賠償の額を定めることについて ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第8号 損害賠償の額を定めることについて、お諮りいたします。  議案第8号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第8号は可決いたしました。 ◎日程第11 4定議案第9号 損害賠償の額を定めることについて ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第9号 損害賠償の額を定めることについて、お諮りいたします。  議案第9号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第9号は可決いたしました。 ◎日程第12 4定議案第10号 住居表示を実施すべき市街地の区域及び当該区域にお                 ける住居表示の方法について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第10号 住居表示を実施すべき市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法について、お諮りいたします。  議案第10号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第10号は可決いたしました。 ◎日程第13 4定議案第11号 町の区域の変更及び設定について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第11号 町の区域の変更及び設定について、お諮りいたします。  議案第11号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第11号は可決いたしました。 ◎日程第14 4定議案第12号 住居表示を実施すべき市街地の区域及び当該区域にお                 ける住居表示の方法について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第12号 住居表示を実施すべき市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法について、お諮りいたします。  議案第12号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第12号は可決いたしました。 ◎日程第15 4定議案第13号 町の区域の変更について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第13号 町の区域の変更について、お諮りいたします。  議案第13号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第13号は可決いたしました。 ◎日程第16 4定議案第14号 平成11年度田辺市一般会計補正予算(第5号) ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第14号 平成11年度田辺市一般会計補正予算(第5号)は、起立により採決いたします。  議案第14号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (起立多数) ○議長(稲沢勝男君)    起立多数であります。  よって、4定議案第14号は可決いたしました。 ◎日程第17 4定議案第15号 平成11年度田辺市国民健康保険事業特別会計補正予                 算(第2号) ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第15号 平成11年度田辺市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)について、お諮りいたします。  議案第15号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
                 (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第15号は可決いたしました。 ◎日程第18 4定議案第16号 平成11年度田辺市農業集落排水事業特別会計補正予                 算(第1号) ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第16号 平成11年度田辺市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)について、お諮りいたします。  議案第16号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第16号は可決いたしました。 ◎日程第19 4定報告第3号 平成11年度田辺市土地開発公社の事業の計画の変更に                ついて上程 ○議長(稲沢勝男君)    続いて、日程第19 4定報告第3号 平成11年度田辺市土地開発公社の事業の計画の変更についてを上程いたします。  81ぺージから86ぺージまでです。  質疑はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    質疑なしと認めます。  それでは、平成11年度田辺市土地開発公社の事業の計画の変更についての報告は、以上で終わります。 ◎日程第20 4定議案第17号 人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることに                 ついて上程 ○議長(稲沢勝男君)    続いて、日程第20 4定議案第17号 人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについてを上程いたします。  提出者の説明を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    ただいま上程されました議案は、人権擁護委員6名の方々の任期が、平成11年12月14日をもって満了いたしますので、亀井正子さん、竹中清雄君、藤堂俊隆君、清水澄代さん、坂本みや子さんにつきましては、引き続き同委員の候補者として、また大津瀧大の後任といたしまして、新たに愛須雅子さんをそれぞれ法務大臣に推薦いたしたく存じ、ご賛同をお願いするものであります。  住所、氏名、生年月日、職業でありますが、住所、田辺市上屋敷町98番地の62 亀井正子、昭和9年1月23日生まれ、65歳、無職。田辺市福路町21番地 竹中清雄、昭和12年1月26日生まれ、62歳、畳店経営。田辺市元町285番地 藤堂俊隆、昭和19年6月25日生まれ、55歳、住職。田辺市下万呂514番地 清水澄代、昭和5年7月21日生まれ、69歳、無職。田辺市上三栖1216番地の1 坂本みや子、昭和12年5月30日生まれ、62歳、無職。田辺市上秋津1940番地の3 愛須雅子、昭和7年4月17日生まれ、67歳、無職でございます。どうかよろしくご賛同のほどお願いいたします。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    提出者の説明が終了いたしました。  これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    質疑なしと認めます。  この場合、お諮りいたします。  本件については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略し、直ちに採決に入ります。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、議案第17号は委員会の付託を省略し、直ちに採決に入ることに決しました。  それでは、お諮りいたします。  4定議案第17号は、これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第17号は、これを異議なしとすることに決しました。 休 憩 ○議長(稲沢勝男君)    この場合、暫時休憩いたします。               (午後 1時37分)             ──────────────── 再 開 ○議長(稲沢勝男君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午後 2時13分) ◎日程第21 職員の綱紀粛正に関する調査について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、日程第21 職員の綱紀粛正に関する調査についてを議題といたします。  職員の綱紀粛正調査特別委員会委員長の報告を求めます。  18番、青木伸夫君。             (18番 青木伸夫君 登壇) ○18番(青木伸夫君)    このたびの度重なる幹部職員の不祥事がありまして、先の7月臨時議会におきまして、議員発議で、この議会に特別委員会が設置されたわけであります。7名から構成されまして、以後、委員会として積極的に取り組んでまいりました。市の方から綱紀委員会から12月議会において、議会に対して何らかの報告があるということで、委員会としては、この9月議会に一応まとめを出したいということで取り組んでまいりました。そういった意味から、お許しをいただいて、ご報告させていただくわけでありますけれども、委員会は、公開を原則として取り組んでまいりました。また、委員会における委員からのいろんな質疑、意見、提言等ございました。議会の皆さんや市民の皆さんに、できるだけ知っていただきたいということから、今回の委員長報告は長文になったことをひとつご了承願いたいと思います。  それでは、委員長報告をさせていただきます。  委員長報告、平成11年7月27日の臨時会本会議において、職員の綱紀粛正調査特別委員会の設置に関する決議により設置されました本委員会は、相次いで発覚した元建設部長による収賄事件及び元教育委員会総務課長による福祉に係る公金横領事件について、二度と繰り返さないための防止対策等を講じることにより、行政に対する市民の信頼を回復する行政体制の確立を急ぐことが最も重要であることに鑑み、7月27日、8月5日、11日、19日、24日、9月3日、7日及び22日の8回にわたって委員会並びに協議会を開催し、当局の説明を聴取しつつ鋭意調査を進めてまいりました。  なお、現在、元建設部長による収賄事件については、司直の手にゆだねられ、また元教育委員会総務課長による福祉に係る公金横領事件については、捜査機関において取り調べられているものであります。従って、本委員会の調査にはおのずから限界があります。また、委員会は、議会という立場において、事件を起こした背景や組織、人事管理の実情を明らかにし、再発防止等を図るものであり、その反省の上に立って事務の公正適正執行、市民から信頼される行政体制の確立を図るために調査をするものであります。これらのことを念頭に、必要に応じ現地踏査を行うとともに押収された関係書類等の提出をも求めながら慎重に調査し、審議を重ねてまいりました。  以下、調査の経過並びに内容の主な点についてご報告申し上げ、議員諸兄のご理解を賜りたいと存じます。  元建設部長による収賄事件について、1、事件の経過と背景、まず、はじめに元建設部長による収賄事件についてでありますが、本件については、本年6月29日及び7月5日の全員協議会において、当局から元建設部長の逮捕並びに市役所の土木課、総務課、財政課、秘書課及び企画広報課に捜査当局の強制捜査が入った旨の報告を受けたところであるが、更に逮捕容疑の内容及びその後の経過についてただしたところ、「平成8年9月26日ごろ、当時、市内新庄町に設置されていた内之浦干潟周辺整備事業の工事監督員現場事務所において、元建設部長は懇意にしていた石材納入業者から東谷川周辺改修工事に使用される石材を納入できるよう依頼を受け、便宜を図り、その見返りとして現金の供与を受けたものとする収賄の容疑により本年6月28日に逮捕された。そして、翌29日に市役所に強制捜査が入り、同年7月19日に和歌山地方裁判所に起訴されたものであるが、更に同日、別件により再逮捕されるに至った。その容疑は、平成8年3月29日ごろ、同周辺整備事業に関連する道路4号線改良工事の設計施工監理に絡み、石材納入業者から石材を納入できるよう請負業者に斡旋するなど便宜を図った見返りとして新庄町内で現金の供与を受けたものとする収賄であり、本年8月2日追起訴されている」との報告がありました。  また、事件の背景についてただしたのに対し、「贈賄者である石材納入業者は、以前、大阪府内のS石材社に勤務し、その営業担当として市に出入りをしていたが、平成4年度の内之浦干潟周辺整備事業道路3号線橋梁関係工事では、S石材社が加工石を市の元請け業者に納入しており、当該工事を進めるに当たっては複雑な加工石材が多く使われ、材料の形状が複雑であることに加え、色調やデザイン等の意匠的な協議調整が必要で、当時、担当課長として元建設部長が度々協議調整にかかわることになり、つきあいが深まっていったものと思われる。年月の経過の中で、勤務していたS石材社内の事情変化により、平成8年4月に独立して会社を設立するに至った石材納入業者は、自己の取り扱う石材を売り込むためにじっ懇の元建設部長に対し、請負業者に石材納入の斡旋を依頼し、元建設部長は、石材納入業者に便宜を図り、有利な取扱を受けた謝礼として現金を収受したものとされている。このような自己の職務の執行に関して賄賂を受け取ったということであるが、仕事を離れた親しい間柄とはいえ、工事関係者そのものであり、斡旋や現金収受はもってのほか、最大限留意したつきあいが必要であったと思う。本事件を教訓として、今後、市と請負業者、資材納入業者等々との立場関係については、工事請負契約等に基づき厳正な執行に努めていきたいと考えている」との答弁がありました。  2、職務権限について、元建設部長が石材納入業者に便宜供与を図ったという行為が、事務事業執行の一連の流れの中で、どの段階で行われたと考えられるのか。また、資材の納入は、請負業者と資材業者との問題であるにもかかわらず、なぜ取引業者選定の権限のない元建設部長との間で贈収賄事件が発生したと考えるのかについてただしたのに対し、「新聞報道等の情報から勘案して、断定はできないが、工事請負契約が終わり、着手後において行為があったのではないかと思われる。請負業者の工事資材の納入に関しては、本来、請負業者と資材業者との商取引上の問題であって、取引業者の選定にまで市建設部長の権限が及ぶものではない。今回の事件は、元建設部長と石材納入業者との個人的なつながり等があったと想定されるが、現時点でははっきりとした発生原因は特定できない」との答弁がありました。  次に、石材納入業者が元建設部長に対し斡旋を依頼し、賄賂を贈ったとされている一連の行為の中で、請負業者に対する間接的な道義的責任についての考え方をただしたのに対し、「結果的に請負業者が当該業者から石材を購入したとしても、両業者間での経済的な判断に立っての商取引の問題であって、市と請負業者との契約条項に何ら触れておらず、市としても制裁を加えるに足りる理由があるとはいえない。したがって、具体的な処分まで考える状況にはない」との答弁がありました。  3、収賄者と贈賄者との関係について、次に、贈収賄があったとされる元建設部長と石材納入業者とは、前述のほか具体的にどのような関係にあったのか、また、新聞に、「石材検査を名目に、元建設部長が石材納入業者に同行して中国へ行った」、あるいは「元建設部長が退職後も市に対して便宜を図るよう働きかけていた」と報道されていたことについて、事実の有無を確かめるとともに、「元部長が業者に飲食の接待を受けていた」と指摘されていたことについて、職員が特定の業者と飲食を共にするというような機会は多くあるのか、とただしたのに対し、「石材納入業者が勤務していたS石材社は、平成4年当時から市工事に資材を納入していたという経過もあり、当時から一定の付き合いが始まっていたものと認識している。中国へは、個人的に行ったことは事実のようであるが、公務出張ではない。退職後も市に対し便宜を図るよう働きかけがあったのかという点については、元建設部長が在職中に手がけていた事業ということで、現場を訪れたことはあったと聞いてはいるがそのような働きかけの事実はない。業者との飲食については、機会あるごとに職員の綱紀粛正についての文書通達がなされており、基本的には我々も十分留意をしているが、総会等を利用しての業界との意見交換の場もある面では必要である。今後、一定の方針を出し対処してまいりたい」との答弁がありましたが、石材検査のための中国への公務出張であればいざ知らず、個人的に石材納入業者に同行しての中国旅行であるとすれば、公務員として当然慎まなければならない行為であります。  4、見積り及び設計単価について、次に、特殊単価とされている石材の設計単価についてでありますが、すべて一業者のみの見積書によって行われており、その見積単価に0.9を乗じて設計単価としていることの考え方をただしたのに対し、「平成3年度の事業において、五社の石材業者から見積書を徴収して事業を実施してきた経過の中で、石材単価等の一定の判断材料があったことから一業者の見積りを参考とした。また、設計単価の設定については、三業者以上からの見積りの場合には提示のあった最低単価を採用し、二業者以下あるいは見積先が一業者か極めて特殊で一業者に限られるような場合には、県の歩掛かり等の基準に準じて見積単価に0.9を乗じ設計単価としている」との答弁がありましたが、たとえ以前の見積りがあるにせよ価格というものは変動するものであり、設計の直近時に複数からの見積りを参考にするなどの情報収集に努め、技術職としての知識と経験によって設計単価を判断すべきであるとして改善を要望いたしました。  また、見積書のほとんどに提出年月日が明記されておらず、しかも宛て先が市役所であったり、担当者であったりして統一されていないことを指摘するとともに、見積依頼業者の選定や設計単価の決定等を含めて見積書の取扱についても明確にすべくただしたのに対し、「書類として万全なものでないので、今後、見積書の提出年月日については明記するよう指導を徹底するとともに、提出先についても統一していきたい。また、見積依頼業者の選定と設計単価の決定等については、今までは主に設計担当者にゆだねていたが、今後は部長の決裁を得るようすでに周知しているところである」との答弁がありました。  次に、設計書では石材の産地名まで指定しているのか、ただしたのに対し、「市としては材料の特定をする場合、特別高級でない並級品的な価格を念頭に特に産地は指定せず、できるだけ安価なものを採用している。ただし、玉石等については国内産として指定している」との答弁があり、それでは産地名を指定していない場合の加工石材の設計単価は、国内産あるいは外国産のいずれを意識した単価なのか。また、実際施工された加工石材の産地はどこなのか、ただしたのに対し、「加工石材について国内産と外国産を比較した場合、加工費を勘案すると中国産の方が安いという状況もあって、見積り自身は中国産の石であるが、特に産地指定はしていない。施工した加工石材は主として中国産である」との答弁がありました。  また、品質同等の加工石材の場合、国内産と外国産とで倍以上の単価の隔たりがあるが、適正単価としての判断をどこに求めているのか、ただしたのに対し、「平成3年当時に五業者から見積りを徴し、その時の舗石では1平方メートル当たり日本の恵那産39,700円、中国産では17,000円、18,000円、19,800円、20,000円という価格提示があり、加工石材については、中国産の方がかなり安価であると認識をしている。従って、これらのことを前提として並級品的な価格を念頭に特に産地を限定せず、平成7年度の道路4号線改良工事においては、20,700円の舗石単価で積算している。また、平成8年度の東谷川周辺河川改修工事の段石についても、建設物価では150ミリ×340ミリ(無垢物)のジェットバーナー仕様で1メートル当たり20,400円である中で、見積徴収によりそれより幅広のもので13,500円、14,400円の設計単価で積算している」との答弁がありました。これに対し、委員外議員から、参考資料として提出された、現実に市内石材店においての取引のあったとされる平成11年2月25日付けの見積書及び同年9月6日に別の石材メーカーから聞取り見積単価を参考に、同規格の舗石単価が1平方メートル当たり5,600円に対し、20,700円は高すぎるのではないかただしたのに対し、「最近、加工石材については値下がりの傾向にあり、平成8年度では1平方メートル当たり8,500円、平成9年度では8,820円の設計単価で積算をしている」との答弁がありましたが、当委員会として石材の相場を判断する上で急きょ、当局に対し、同石材メーカーを含め見積書の提出を求めました。その結果、当局から四社の見積書の提出があり、「消費税別で1平方メートルにつき、運賃別で5,400円、運賃込みで9,300円、11,500円、12,200円となっており、納入形態の違いから中間石材店へ卸す価格と市への見積価格との差があるものと考える」との報告がありました。  いずれにしても、設計に携わる職員は、常に多方面から情報収集が必要であり、加えて、専門技術職としての知識と経験によって適正価格を判断し、事務事業の適正執行に努められるよう要望をいたしました。  5、入札制度について、次に、事件の背景として、入札制度の在り方、あるいは特殊な設計単価等における一業者のみの見積りに頼る実態に、十分な情報を収集する面で何か欠落していた点があったのではないかとただしたのに対し、「一点目の入札制度については、当市の場合は、ほとんどが指名競争入札制度方式を採用しており、田辺市建設工事入札に関する規程に基づき、あらかじめ工事入札資格審査委員会(委員長=助役)の審査を経て建設工事請負入札参加資格者確認名簿を作成し、工事を入札に付そうとする場合には工事入札指名業者選考委員会(委員長=助役)において、工事規模や施工場所を勘案しながら入札指名業者を選定しているが、そこには個人的な感覚や意識が働くものではないと考えている。二点目の特殊資材の設計単価等については、事業費の軽減や適切な工事内容に見合った価格ということを念頭に、今後、三社以上等から見積書を徴すべく、すでに職員に周知徹底しているところである」との答弁がありました。  工事を指名競争入札により行う場合には、工事業者は、まず市において入札指名業者として選考されなければなりません。そして、次には市の定めた最低制限価格以上において、他の入札業者よりも最低価格をもって落札をしなければなりません。そのような中で、現在、市では助役を委員長とする庁内の工事入札に関する委員会において業者の選考を行っているところであるが、予定価格の事前公表の検討等を含め、先進地の事例をも参考にしながら他の模範となるべき入札制度の在り方について検討されるよう要望いたしました。  6、その他、工事の施工等について、次に、一連の干潟周辺整備事業について、工事の落札が特定業者に偏っているように思われるが、市建設部と業界との間においてすべて公正に行われているのか。また、石人形(ミッキーマウス・ドラえもん等)の価格と意匠登録の使用許可は得ているのかとただしたのに対し、「競争社会の中で行われていることでもあり、その地域の業者の地盤の中で仕事をするのであれば施工費も安くなるということもあって、落札される機会も多くなると思われるが、すべて公正に行われていると確信を持っており、こういった事例は、国、県の事業においても多々あることである。また、ミッキーマウス・ドラえもんについては、工事内容には計上されておらず、輸送途中で混在してきたものと推測され、担当者はその場で持ち帰りを指示したが、持ち帰り費用がかさむことから今日まで経過している。今後も撤去の方向で進めてまいりたい」との答弁があり、早急に善処するよう要望いたしました。  7、再発防止策について、次に、事件の反省の上に立って、今後における再発防止策をどのように立てていくのかとただしたのに対し、「現在、庁内組織による田辺市職員綱紀委員会第一部会において、係長及び担当者を含め贈収賄事件の解明と再発防止策や事務改善等、以下の点についての協議検討を行っている」との答弁がありました。説明のあった現在の、当局において協議検討している「以下の点」については、次のとおりであります。  (1)職員資質の向上、汚職に関する意識の徹底、自覚の向上を図るなど職員の資質向上に向け、啓発冊子を作成し、研修を実施することを考えている。①意識の徹底と自覚の向上、ア.8月12日に部課長会を開催し、2件の不祥事が管理職によることの反省と責任の自覚並びに汚職防止の徹底を図った。イ.全職員に事件を周知するため、8月13日から27日の間において各課ごとに概要を説明するとともに、原因・再発防止・信頼回復の各項目について意見交換を行い、汚職に関する意識の徹底、自覚の向上を図った。②啓発冊子の作成、収賄罪の内容・汚職の手口・破たんの構図等を内容とした汚職防止啓発冊子を作成する予定である。③研修の実施、啓発冊子完成後、研修を実施する予定である。  (2)事務マニュアルの作成、見積徴収や積算関係、材料検査等、事業計画から完成までの事務執行上の取り扱いマニュアルを作成し、適正な事務執行にあたる。①見積単価の徴収、単価見積については、原則として三社以上とし、事前に決裁を取り、見積依頼は部長名でする等のマニュアルをあらかじめ検討作成し、事務の適正化を図る。ただし、補助事業については、五社以上(三社見積の場合は最低価格を積算単価とし、五社以上の場合は最高最低価格を除き平均価格を積算単価とする)とするようすでに職員に周知しているところである。②積算関係、積算にあたっては、目的とする工事を合理的に施工及び監督できるよう、あらかじめ検討してマニュアル化し、事務の適正化と簡素化を図る。③材料検査・工場検査等、材料検査・工場検査等については、その方法手続きをあらかじめ検討し、マニュアル化して明確に取り扱う。  (3)チェック体制の徹底、現行の完成検査に連携させた設計段階からの審査を徹底し、事業の進行段階ごとに監理指導を徹底する。①事業計画作成、透明性の高い事業計画としていくためにも計画作成においては、事業の目的、目的とする成果、成果を得るための手段、グレード等についても議論していくよう方向づけるために検討を行う。②設計図書作成、事業目的等、要請されている機能が整備されるよう事業内容を十分に把握し、資料の収集やコンサルタントの有効な活用を行うなど、事業担当者が自分のものにして設計図書を作成することに努める。作成したものは、関係の審査を受けて完成させること。施工規模等の条件や施工管理、安全施工等に十分留意し、工法歩掛かり及び材料単価等の調査研究を行い、各職制ごとにそれぞれの立場で審査し、効果的な事業執行が行えるようチェック体制を固めるための検討を行う。③工事内容変更・契約変更、当初設計に基づく工事の内容に変更が生じた場合には、請負業者との協議の上、その内容変更に添った契約変更の手続きを行うよう、事業の進行ごとのチェック体制を固めるための検討を行う。  以上、当局において協議検討されている再発防止策については、委員から出された意見及び提言等を踏まえてはいるが、更に実効性ある防止策の検討を重ねて要望いたしました。  8、支払われた退職金について、次に、今回のように現職中の不祥事が発覚した場合で、すでに支払われている退職金についてどうなるのか、ただしたのに対し、「田辺市職員の退職手当に関する条例の規定に基づき禁固以上の刑が確定した場合には、退職手当の返納請求をするという考え方に立つべきである」との答弁がありました。  続きまして、元教育委員会総務課長による福祉に係る公金横領事件についてであります。次に、元教育委員会総務課長(以下、「元課長」という)による公金横領事件についてでありますが、この件については本年7月19日の全員協議会において事件の全容について当局から報告を受けているところであります。福祉行政に携わる立場にありながら、こともあろうに高齢者の方が、老後のために日々のくらしの中から長年にわたって蓄えてきた貴重な金銭を着服横領し、担当課長を離れた後においても引き続き横領をし続けていたということは、信じ難い誠に大胆な行為であります。  当委員会としては、審議を進めていくにあたって、まずはじめに公金横領事件の原因と今後の取組に対する当局の考え方についてただすとともに、出納事務処理の流れ及び事業団理事長名義の通帳の写し等の参考書類の提出をも求めながら、田辺市社会福祉事業団への設立出資金の公金横領について、ケアハウス神島の利用に係る基本使用料の公金横領について及び人事管理の問題について、順次詳細にわたって慎重に審議をいたしました。  1、公金横領事件の原因と今後の取組に対する考え方について、今回の横領事件に至った原因と今後の取組について、当局の考え方をただしたのに対し、「原因及び問題点については、①基本使用料を、本来の会計処理をしていれば収入役管理となり、チェック機能も働くものであるが、元課長は歳計外現金の会計処理をせず、市からの出資金受入れのための通帳に入居者からの基本使用料を振り込ませ、単年度ごとに毎年25分の1ずつ一般会計へその通帳から振り込んでおり、個人によって自由に出し入れができる状態にあって、チェック機能が働かなかったことに不正発生の原因がある。②上司は、出資金及び基本使用料の適正な会計処理の確認を怠り、責任を果たせなかった。部下においては、本来、係員が担当すべき事務を、上司がしてくれているとして何ら不信感を抱かず、また、人事異動による事務引継も十分に行われていなかったところに、今日まで不正を発見できなかった一因がある。いずれにしても、本来の会計処理によって、部下から上司まで決裁によってチェックされるべきものがされず、個人が自由にできる状態になっていたところに問題があった。③会計処理のチェック機能が働かず、職務遂行に甘さがあったこと、また、公印管理も十分でなかったことが多額にして長期の不正を許し、発見の遅れとなったものである。一方、今回の社会福祉施設事業団設立業務及びケアハウスの入退居事務は、新たな業務であり、かつ設立出資金、基本使用料という多額の公金を扱う事務でありながら、担当課は当然であるが、組織内の本公金に係わる部課において、新たな歳計外現金としての科目の認識をしていなかったことに組織としての反省点がある。現在、綱紀委員会を全庁的なものに再編成し、公金及び準公金的なもの(事務局預金等)について実態調査を実施するとともに、適正厳格な取扱を徹底し、再発防止策を検討しているところである」との答弁がありました。  2、田辺市社会福祉事業団への設立出資金の公金横領について、元課長は、市からの出資金受入れのための事業団理事長名義の銀行口座を開設するとともに、その預金通帳と公印を無断で使用し、平成8年11月18日に市から入金された出資金300万円に、すぐさま翌19日に不正を働き、公金を着服したのであります。そのため、入金後速やかに適切な処理をしなければならない出資金が、定期預金に預け替えされたのが約1年4か月後の平成10年3月27日となっているのでありますが、市からの出資金については、事業団の監査対象であるにも係わらず、なぜ不正を発見することができなかったのか、ただしたのに対し、「平成8年度は決算監査を受けておらず、平成9年度の決算の際には、元課長がつじつまを合わせて出資金の定期預金証書を提出していたので、当時の監事から不正の指摘はなかった」との答弁がありました。しかし、そうすると、平成9年度の監査の際には、出資金定期預金証書への預入年月日に何ら疑問もないままに決算認定がなされていたことになる。いずれにしても平成8年度の会計監査が発見できるひとつの時機でもあったのではと推察する。今後、この反省の上に立って、事業団においては出資金等一層の適正管理を望むものであります。  3、ケアハウス神島の利用に係る基本使用料の公金横領について、(1)基本使用料の虚偽の振込先、市高齢者複合福祉施設設置及び管理条例等により、入居者は入居一時金として25年分の基本使用料を一括して市へ納付するものとなっており、入居者が24年以内の期間で退居した場合は、25年から入居期間を差し引いた残りの年数分の基本使用料を市は還付しなければならないこととなっています。にもかかわらず、本来、収入役保管の歳計外現金口座に振り込まれるべき基本使用料が、元課長が作成した虚偽の「ケアハウス基本使用料の口座振込先」を記載した公文書により、入居者に対し事業団理事長名義の銀行口座へ振り込むよう通知するとともに、部下に対してもその旨指示をしていました。担当の上司も部下も、長年在籍し、職務に精通していた元課長の事務能力を高く評価しつつ、絶対的な信頼をおいて職務を任せ続けたことから業務のチェック機能が欠如していたものでありますが、信頼することと、仕事をすべて任すことはおのずから分けなければなりません。組織内には職務分担が厳然として存在し、部下は上司の決裁を得て事務を執行するものであることはいうまでもなく、今後は、条例、規則等の一層の遵守、徹底が必要であります。  (2)基本使用料の不正な出納事務、①本来、担当者がすべき事務を元課長の指示により、入退居に係る申請書類の手続きについては担当者が、基本使用料の出納については元課長が行うという、一連の事務でありながら不自然な形でそれぞれ分けて行っており、今後、出納事務のすべてを一人の職員が行うことは改めるべきであります。②上司も担当者も、元課長を全面的に信頼し、また頼りすぎていた余り、歳計外現金事務の流れについての認識が足りなかったということであるが、職員の担当職務に対する自覚が求められ、日頃からの自己研さんが必要であります。③入退居時の申請書類については決裁を経ていたが、基本使用料の歳計外現金としての受入れについては決裁を取っていなかった。また、今回の基本使用料の入金については、担当者は銀行からの電話によって振込済の確認はしていたものの、それは事業団理事長名義の口座に振り込まれたものであって、本来の歳計外現金としての会計処理がなされておらず、収入役保管に至っていなかったのであります。今後は、事務処理マニュアルの検討とともに、事後の入金漏れチェック機能の構築が必要で、入居の手続事務上、必ず必要とする福祉事務所長(保健福祉部長)までの「入居契約及び利用料決定」の決裁の際に、補完の意味で財政課・会計課等の関係各課の合議を得る等の検討を加えるよう提言いたしました。  (3)長期にわたった不正の背景、本年に至って6月25日に本人に確認して発覚したという本件であるが、それまで入退居時における基本使用料の入出金や決算等の過程で発見できなかった経過をただしたのに対し、「今回、基本使用料が元課長の不正により歳計外現金として収入役保管に至っておらず、また入居年数に応じて返還義務の生じないこととなった基本使用料については、毎年一般会計に使用料歳入として入金されていたため発見できないままに決算上、歳計外現金として計上できておらず、監査の対象にもなっていなかった。元課長の異動後、退居及び入居が各1件ずつあり、昨年の9月の退居の際、担当係長が事務の引き継ぎを求めたが、通帳は金融機関に預けているので手続きについては担当職員に説明しておくということで、結果的には元課長がその手続きのすべてを行っていた。担当職員としては、今回のようなことは予想もしていなかったので退居者に還付金が振り込まれたことを確認して、当該事務については終了したものと認識をしていた。また、今年1月の入居時の基本使用料の入金については、担当課長当時から指示のされていたとおり事業団理事長名義の預金口座に振り込むよう入居者に通知するとともに、収入役預かりになっているものと認識をしていた。ところが、今年の6月に入って、入居者から退居の申し出があり、同月25日に担当職員が元課長に改めて事務の引き継ぎを求めたが、前回と同様に、今回も通帳は金融機関に預けているということであったので、金融機関へ問い合わせた結果、預けられていなかったため再度元課長に尋ねたところ、手元に持っていて不祥事が発覚した。今思えば、会計処理に対する認識の甘さと元課長を信頼しすぎていた余り、結果的に発見が遅れ、深く反省している」との答弁がありました。  元課長は、高齢者複合福祉施設建設の計画から建設及び事業団設立に至るまでの全般にわたって長年関わりを持ち、引き続いて自ら一人で基本使用料の出納事務に携わっていたわけであるが、市の歳計外現金になるべき基本使用料が、結果的に市の監査対象にも至らず、また入出金の際や決算等の中で発見できなかった点については事務処理の改善が求められ、先にも述べたように組織としての入金漏れチェック機能の構築と事務処理のマニュアル化の早急な検討が必要であります。  また、人事異動時において、定められた事務引継ぎが適切に行われておればその際に横領が発見でき、更にその後においても入退居が各1件あるなど、何回かの不祥事を発見する機会があったにもかかわらず発見の機会を逃したことは、たとえ信頼をしていた元上司と言えども、職員として当然の職務に対する自覚が欠如していたと言わざるを得ないのであります。今後は、職務に対する自覚と日頃からの研さんが必要であり、人事異動の際の速やかな事務引継ぎの徹底と、併せて上司への引継完了報告書(引継書を添付)の提出を義務づける等の検討を要望いたしました。  4、人事職員管理について、長期にわたって管理職の立場にあるものが公金横領を行い、それを見抜くことができなかったことは、職員管理面においても誠に重大な問題を提起していると考えられます。今回の件のみについていえば、①仕事の良くできる管理職として職員の信望も厚く、信頼して仕事を任せていた、②管理職が、一般職員が担当する出納事務を一人で執行していた、③職務に精通していた上司が行っていた事務に、部下が口出しのできる良好な職場環境でなかった、④長期在勤の弊害がなかったか、⑤私生活において目立った派手さもなく、上司として職員の私生活の中まで見抜けなかった、等々の問題点が考えられますが、今後は研修等を通して職員の資質の向上を図るとともに、適正な職場の環境・人事管理が必要であります。  本委員会の調査結果の概要は、以上のとおりであります。  公務員は、全体の奉仕者としての自覚をもって、公共の福祉の増進に努め、廉潔にして公正かつ誠実に公務に専念しなければならない義務があります。そのような中で、今回の不祥事は、共に部下を指導し管理監督するという重要な職責にある管理職が起こしたということは、誠に遺憾であります。そして、一義的には職員個々人の資質、モラルの問題もあるが、それのみで片づけてしまっては解決策にはなりません。このような事件を二度と繰り返さないためにも、最大限考えられる防止策の検討が最も大切であります。  元建設部長の収賄事件については、長い月日の公私の付き合いの中で、知らず知らずのうちに関係業者とのあってはならない癒着の土壌を生み、一人の行いによって建設行政に対する市民の信頼を大きく失墜させたことは事実であり、取り返しのつかない汚点であります。また、元教育委員会総務課長による福祉に係る公金横領事件については、市の条例、規則といった一定のきまりがありながらそれが遵守されていなかった。しかも、職員間の安易な信頼感によって、そこに管理監督の意識が欠如し、組織内のチェック機能が働いていなかったことが、長期で多額の公金横領事件を許す結果となり、市役所全体に大きな問題を投げかけたのであります。この際、全庁的に出納関連事務の実態把握に努め、万全の対策を講じることが不可欠であります。
     それぞれの調査の過程で、個々において当局に対し厳しく苦言を呈しながら改善策等について提言してまいりましたが、何よりも職員が様々な業務の遂行の過程で確固とした倫理観を持つこと、あるいは不断に倫理問題の注意を喚起していくことが極めて重要であります。同時に、一人の過ちが、職場・家庭・社会へと実に大きな波紋を呼び、時によっては家庭崩壊へとつながることを思うとき、家族ぐるみの協力も大切であり、家庭での汚職に対する防御と制御への呼びかけも必要であります。  もちろん、これを機会に、公務員として襟を正し、公務に対する市民からの信頼確保の上からも職員倫理規程等の制定をはじめ、職員資質の向上、職域を考慮に入れた上での長期在勤者の人事管理及び適正な職場の環境管理に努める一方、今回の不祥事は、幹部職員の起こしたものであることを重く受け止め、特に組織運営に責任のある幹部職員としての自覚を促すとともに、管理職として必要な知識、能力を身に付けるための研修等に努めることが大切であることは言うまでもありません。  従って、当局においては、今回発覚したこれらの不祥事を厳粛に受けとめ、これを教訓としつつ、委員からの意見、提言等をも十分に踏まえながら、一日も早い市民の信頼回復に向けて、不祥事を再び起こさない、起こさせない気風を育てるとともに、有効な再発防止改善策等を講じられるよう強く要望し、これをもって本特別委員会としての調査は、終了いたしました。  以上、委員長報告といたします。  平成11年9月29日、職員の綱紀粛正調査特別委員会、委員長青木伸夫。  以上でございます。             (18番 青木伸夫君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    委員長の報告が終わりました。  質疑に入ります。  ただいまの委員長報告に対する質疑はありませんか。  15番、大倉勝行君。             (15番 大倉勝行君 登壇) ○15番(大倉勝行君)    委員長報告、大変ぺージ数も多く、内容も豊富で、そして委員会が8回に及んだ、本当に大変だったと思います。その委員の皆さんたちに敬意を表したいと思います。あまりないのでありますけれども、一つだけちょっとだけ気になっていることがありますので、それを質問させていただきたいと思います。見積業者が、最初五社あったのだけれども、途中から一社見積りとなったという形であります。その見積業者、この関西地区といいますか、この周辺で一社というのは、少し合点がいかないところでありますけれども、どのぐらいの見積業者があったのか、その辺のことを聞かれているのかということを質問させていただきます。と言いますのも、同じような石が、我々、昔は親不孝通りと言ったんですけれども、味光路というところにありまして、その石の納入業者がYKKというサッシの業者でありますことで、多くの業者があるのじゃないかなと思いますので、その辺をひとつよろしくお願いいたします。             (15番 大倉勝行君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    18番、青木伸夫君。             (18番 青木伸夫君 登壇) ○18番(青木伸夫君)    見積業者の納入業者の数でありますけれども、我々委員会としても、この石材納入業者は、見積が当時は一社であったわけですから、もっと多くの業者があるのではないかということを質問したわけですけれども、具体的には何社あるという把握は当局もできてないようでありまして、ただ言えることは、平成3年にですね、リゾート関係がらみのときに、石材の見積書を徴収したということで、そのときには平成3年当時は五社ということの答弁があったわけで、実際には、石材業者といっても輸入業者もありますし、中間卸業者、あるいは小売業者とか、多岐にわたっておりますので、おそらく我々としても、また当局側としてもなかなかこの近畿一円の業者の数の把握というのは、非常に難しいのじゃないかというふうに思っております。ただ、当時は平成3年のことでありますけれども、五社から見積りをとったという答弁があったわけです  以上です。             (18番 青木伸夫君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    13番、宮田政敏君。             (13番 宮田政敏君 登壇) ○13番(宮田政敏君)    ご丁寧な委員長報告をいただいて、各委員さん方もお忙しい中、慎重に調査されたご様子で誠に敬意を持っておるわけでございます。私も委員長報告を聞かせていただいて、本当にご苦労さんでしたとねぎらいをしたいということなんですが、少しだけちょっと聞かせていただきたいのですが、この収賄事件という僕らは一般に考えたら、もうかるからお金を職員の方に渡したのだと思うんです。渡した方は、どれだけもうかってるのかなと単純に思うわけでありまして、60万円を職員に渡し、そして中国へ二人で行ったとしたら、一人30万円ぐらい要って、やっぱり60万円ぐらいかかると。120万円使ったとして、この業者はどのぐらいあともうかったんかいなと、単純にその辺をちょっとお聞きしたいなということと、それから、基本的に内之浦干潟周辺整備事業がですね、僕もちょっと教えていただきたいのは、普通県の補助金とか、国の補助金があって、いろいろ事業をしていくという場合には、国、県のきちっとした監査があってですね、そういう不正なことはですね、入る余地を狭められるといいますか、そういうことになってくると思うんですが、内之浦の場合は、その辺は田辺市独自で全部やっているのかな。それとも国、県、相当そういう監査と言いますか、検査機能が働いておったのか、その辺ちょっとわからないので教えていただきたいなというふうに思います。             (13番 宮田政敏君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    18番、青木伸夫君。             (18番 青木伸夫君 登壇) ○18番(青木伸夫君)    ただいま宮田議員から2点にわたる質問があったのですけれども、贈収賄事件に発展したのは、もうかる話であるから、そういう事件を起こしたのじゃないかと。それは、僕らも一つの背景にございまして、いろいろ資料も、先ほども委員長報告にありましたように、見積りも一社でありますけれども、見せてもいただきましたし、平成3年度にとった見積書も見せていただきました。ただ、石材のこの価格の変動というのは、近年ものすごく激しくありまして、現在は、委員外議員の大倉議員からも提出があったと思いますけれども、11年度はその当時の、これは予想でありますけれども、原価が半分になっているというようなことも、我々は認識しているわけで、当局に当時の原価を知らせてほしいということを要請したのですけれども、原価はなかなか当時は難しいという答弁がありまして、実際は把握しておりませんけれども、いろんなこの価格の設定には、県の基準とか、そういうものを含めて十分検討した上で、しかも産地は指定しておりませんけれども、外国産は安いという上に立って2万700円ですか、それで積算したという答弁をいただいておりますので、決して大もうけをできるような原価ではなかったというふうに、委員会としては一応認識をしております。  それから、干潟周辺整備事業なんですけれども、市の単独事業でございまして、県、国の検査がないわけで、そこにもその贈収賄の問題に発展する可能性があるのじゃないかと指摘したわけで、市単独事業であっても、見積業者は最低三社以上の見積りをとるべきであるというふうに提言しておりますので、その点ご了承願いたいと思います。  以上です。             (18番 青木伸夫君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    他に質疑はありませんか。  5番、棒引昭治君。              (5番 棒引昭治君 登壇) ○5番(棒引昭治君)    委員の皆様ご苦労さまでした。また、委員長、大変長い文ご苦労さまでした。ちょっと一つ気になることがありますので、質問じゃないのですけれども、付け加えていただけたらありがたいなと思ってるんですけれども、2ぺージに、市当局からの答弁の中に、「本来、請負業者と資材業者との商取引上の問題であって、取引業者の選定にまで、市建設部長の権限が及ぶものではない」ということなんですけれども、権限は及ばないとは思うんですけれども、影響力というのはかなりあります。その辺を今後少し気をつけていただいて、取り組んでいっていただきたいと、そのように思います。  以上です。              (5番 棒引昭治君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    他に質疑はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    質疑なしと認めます。  討論に入ります。  討論はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    討論なしと認めます。  それでは、お諮りいたします。  本件については、職員の綱紀粛正調査特別委員会委員長の報告のとおりこれを了承し、その調査を終結することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、職員の綱紀粛正に関する調査については、特別委員長の報告のとおりこれを了承し、終結することに決しました。 ◎日程第22 4定発議第1号 道路特定財源の堅持と地方の道路整備を求める意見書の                提出について上程 ○議長(稲沢勝男君)    続いて、日程第22 4定発議第1号 道路特定財源の堅持と地方の道路整備を求める意見書の提出についてを上程いたします。  提出者の説明を求めます。  18番、青木伸夫君。             (18番 青木伸夫君 登壇) ○18番(青木伸夫君)    道路特定財源の堅持と地方の道路整備を求める意見書をお願いするわけでありますけれども、ここ数年、この9月議会において、県下各市挙げて意見書を提出しているところでありまして、よろしくお願いしたいと思います。それでは、趣旨説明をさせていただきます。  道路は日常生活における最も重要な社会資本であり、整備による経済効果には大きなものがある。  本県の場合、国道42号田辺バイパス、国道311号、県道上富田南部線等着実に整備が進みつつあるが、全国水準から見て、大きく立ち遅れている。  特に、半島に位置する当地方では、来るべき21世紀に向け活力ある地域づくりや豊かな暮らしの実現のため、高規格幹線道路から市町村道に至る道路網の整備が必要である。  そのため、次の事項について強く要望する。  記、1、ガソリン税、軽油取引税、自動車重量税等からなる道路特定財源制度を堅持するとともに、道路利用者が負担する道路特定財源を他の使途に転用することなく、その全額を道路整備費に充当すること。2、平成12年度予算の策定に当たっては、所要の道路予算額の確保を図ること。3、国土の均衡ある発展と活力ある地域づくりを一層推進するため、特に地方における高規格幹線道路から市町村道に至るすべての道路について、その整備を一層推進すること。  以上、地方自治法第99条第2項の規定により提出する。  誠に申しわけございませんけれども、前後いたしました。4定発議第1号ということで、道路特定財源の堅持と地方の道路整備を求める意見書の提出をお願いするわけでありまして、標記について、田辺市議会会議規則第14条の規定により、次のとおり提出いたします。  平成11年9月29日、提出者、私、青木伸夫でございます。賛成者に、高垣幸司議員、家根谷覚議員、初山丈夫議員、松本定市議員、熊野芳和議員、以上でございます。  どうかよろしくお願いします。             (18番 青木伸夫君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    提出者の説明が終了いたしました。  質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    質疑なしと認めます。  この場合、お諮りいたします。  本件については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略することにいたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。  討論に入ります。  討論はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    討論なしと認めます。  それでは、お諮りいたします。  4定発議第1号は、原案のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定発議第1号は、原案のとおり可決いたしました。 ◎日程第23 4定発議第2号 創業者支援ベンチャー育成)による産業の活性化と雇                用の拡大を求める意見書の提出について上程 ○議長(稲沢勝男君)    続いて、日程第23 4定発議第2号 創業者支援ベンチャー育成)による産業の活性化と雇用の拡大を求める意見書の提出についてを上程いたします。  提出者の説明を求めます。  4番、大久保尚洋君。             (4番 大久保尚洋君 登壇) ○4番(大久保尚洋君)    4定発議第2号の提案説明をいたします。  創業者支援ベンチャー育成)による産業の活性化と雇用の拡大を求める意見書の提出についてであります。  標記について、田辺市議会会議規則第14条の規定により、次のとおり提出いたします。  提出者は、私、大久保でございます。賛成者として、宮田政敏議員、青木伸夫議員、高垣幸司議員、山口進議員、田中康雄議員、八山祐三議員のご賛同をいただいております。  創業者支援ベンチャー育成)による産業の活性化と雇用の拡大を求める意見書を朗読させていただきます。  日本経済の長引く景気低迷は、一向に回復の兆しを見せない。中でも最近の雇用情勢は、戦後最悪の失業率を記録し、社会不安にさえなっている。
     各種大型景気対策が、出尽くした感があるほど行われているにもかかわらず、このような状況が改善されない最大の理由は、新規産業が生まれにくい現在の社会・経済環境が、産業全体の活力を失わせ、新陳代謝を阻んでいるからである。  時代の変遷期や経済社会の激しい変動期においては企業の興廃等はやむを得ないものの、我が国における新しい企業の起業率は年々低下し、平成6年から8年の起業率が3.7パーセントと、廃業率3.8パーセントを下回り、常に13パーセント台の起業率を維持しているアメリカと好対照をなしている。  新規事業の起業率の高さが潜在的な経済力の強さといわれているように、ベンチャービジネスなどの新規事業の起業は、経済に活力を与え新しい雇用を生み出すことがアメリカの事例によって証明されており、景気低迷にあえぐ我が国の景気・雇用対策としてもきわめて有効である。  よって、政府においては、中・長期的な視点に立った積極的な創業者支援ベンチャー育成)を打ち出し、活力ある産業の育成と雇用対策を早急に確立されるよう求めるものである。  以上、地方自治法第99条第2項の規定により提出する。  平成11年9月29日、提出先は、内閣総理大臣、通商産業大臣、大蔵大臣でございます。  ご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。             (4番 大久保尚洋君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    提出者の説明が終了いたしました。  質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    質疑なしと認めます。  この場合、お諮りいたします。  本件については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略することにいたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。  討論に入ります。  討論はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    討論なしと認めます。  それでは、お諮りいたします。  4定発議第2号は、原案のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定発議第2号は、原案のとおり可決いたしました。 ◎日程第24 4定発議第3号 介護保険制度実施にあたっての意見書の提出について上                程 ○議長(稲沢勝男君)    続いて、日程第24 4定発議第3号 介護保険制度実施にあたっての意見書の提出についてを上程いたします。  提出者の説明を求めます。  2番、芝峰進君。              (2番 芝峰 進君 登壇) ○2番(芝峰 進君)    4定発議第3号 介護保険制度実施にあたっての意見書の提出について、標記について、田辺市議会会議規則第14条の規定により、次のとおり提出します。  平成11年9月29日、提出者は、私、芝峰でございます。あと賛成者には、初山丈夫議員、青木伸夫議員、宮田政敏議員、高垣幸司議員、大倉勝行議員、八山祐三議員、そして全会派と青木議員と、こういうことでご賛同いただいております。  内容については、朗読をもってご説明させていただきます。  介護保険制度実施にあたっての意見書、深刻な家族介護の現状を一日も早く解決していただきたいと、介護保険法制定当初から大変な期待を持っておりました。しかしながら、平成12年4月の介護保険実施が迫ってくるにつれて、介護基盤の整備、介護保険料や利用料の過重な負担などが心配されます。  介護保険制度導入にあたって、国は次の事項を実現されるよう緊急に要望します。  記、1、十分なサービスを提供するため、施設整備や人材の育成等の介護基盤整備の財政措置を拡大すること。2、保険料の低所得者への減免制度と国民全体の負担を軽減する措置を講ずること。3、低所得者の利用料負担について、軽減措置を講じること。また、その負担が著しく困難な者に対しては、別途助成措置を講じること。4、現在の福祉水準を落とさないよう、市町村の「横出し」、「上乗せ」など高齢者保健福祉計画実施についても、助成措置をすること。  以上、地方自治法第99条第2項の規定により提出します。  平成11年9月29日、田辺市議会。提出先については、内閣総理大臣、厚生大臣、大蔵大臣、以上です。  よろしくご賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。              (2番 芝峰 進君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    提出者の説明が終了いたしました。  質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    質疑なしと認めます。  この場合、お諮りいたします。  本件については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略することにいたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。  討論に入ります。  討論はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    討論なしと認めます。  それでは、お諮りいたします。  4定発議第3号は、原案のとおり可決することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定発議第3号は、原案のとおり可決いたしました。 ◎日程第25 委員会の継続審査について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、日程第25 委員会の継続審査についてを議題といたします。  この場合、閉会中の委員会の継続審査について報告いたします。  各常任委員会、議会運営委員会、各特別委員会の委員長から、目下、委員会において審査又は調査中であります、お手元に配付の申出事件一覧表に記載の事件について、会議規則第104条の規定により、閉会中も審査又は調査を継続いたしたい旨の申し出があります。  それでは、ただいま報告いたしました委員会の継続審査について、お諮りいたします。  各委員長の申し出のとおり、それぞれの委員会において閉会中も審査又は調査を継続することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、各委員長の申し出のとおり、それぞれの委員会において閉会中も審査又は調査を継続することに決しました。  以上をもって、本定例会に付議されました議案は、閉会中の継続審査とされたものを除き、すべて議了いたしました。  他に発言、その他ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    この場合、総務部長より発言を求められておりますので、これを許可いたします。  総務部長、八百耕貮君。             (総務部長 八百耕貮君 登壇) ○総務部長(八百耕貮君)    予算の専決処分についてのお願いでございます。  去る9月21日、22日の大雨によりまして被災を受けました土木農林施設の応急復旧費並びに災害復旧費につきまして、すべての調査は完了いたしておりませんが、早期復旧に努めるため専決処分をいたしたいと考えておりますので、何とぞよろしくご了承賜りますようお願い申し上げます。             (総務部長 八百耕貮君 降壇) ◎市長閉会のあいさつ ○議長(稲沢勝男君)    それでは、市長から閉会に当たってのあいさつのため発言を求められておりますので、これを許可いたします。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    本日、9月定例市議会の閉会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。  最初に、議員各位には、去る9月8日の開会以来、終始熱心なご審議を賜り、予算案、条例案等提出いたしましたすべての議案に、原案どおりご賛同を賜りましたこと、厚くお礼を申し上げます。  また、先ほど青木委員長から職員の綱紀粛正調査特別委員会の調査結果の報告がございましたが、委員長をはじめ委員の皆様方には、市幹部職員のたび重なる不祥事発覚以来、その原因、あるいは組織や人事管理等を含めた背景の解明と再発防止に向けて、長期にわたり論議を重ねていただきましたこと、改めて厚くお礼を申し上げます。このたびの調査報告を私はもちろんのこと、全職員が真摯に受けとめ、今一度公務員としての自覚を新たにするとともに、同じ過ちを二度と繰り返すことのないように、そして市民の皆さんとの信頼関係の回復に全力を傾注してまいる所存であります。  さて、4月29日の開幕以来、144日間にわたり繰り広げられました南紀熊野体験博は、南紀熊野の地に様々な思い出と大きな効果を残して、去る9月19日、大成功のうちに無事閉幕をいたしました。期間中の参加者は、当初予定の200万人を大きく上回り、約300万人という盛況で、また市内におきましても、新庄シンボルパークへの来場者が約63万人、市内で実施された57に及ぶ地域イベント、体験イベントへの参加者が、合わせて約40万人と大変な盛り上がりを見せました。県内外から当地方を訪れていただいた大勢の皆様方には、様々なイベントを通して、南紀熊野の素晴らしさを十分満喫していただけたものと思います。そして、それと同時に、こうしたイベントのほとんどが地域に根ざしたものであり、市民のみなさん自らが中心となって企画立案し、大勢のボランティアの皆さんの協力のもとに実施されたという実績と、そのノウハウは、先に述べた数字以上に貴重な財産として私たちの中に残ったのではないでしょうか。各種イベントの実施に当たりご尽力をいただきました市民の皆さん、そしてボランティアとしてご活躍をいただいた大勢の皆さんに、この場をお借りいたしまして、改めてお礼を申し上げたいと思います。  「鉄は熱いうちに打て」という言葉がございます。今回の熊博を通して、私たち行政はもちろんのこと、市民の皆さんも大変貴重な経験を積まれたことと思います。その経験と様々なノウハウを熊博の盛り上がりが冷めてしまわないうちに、いかにして次のステップに進め、21世紀に向けた豊かなまちづくりにつなげていくか、本当の意味での正念場はこれからであります。今後とも市民の皆さんとの対話を大切にし、お知恵とお力をお借りしながら、誠心誠意市政運営に努めてまいる所存でございますので、議員の皆様方には変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。  また、報道関係各位におかれましては、いつもながら適正かつ迅速な報道を通して、市民の皆さんへの周知に努めていただいておりますことに、深く感謝を申し上げまして、閉会に当たってのごあいさつといたします。  ありがとうございました。              (市長 脇中 孝君 降壇)
    ○議長(稲沢勝男君)    市長のあいさつが終わりました。 ◎議長閉会のあいさつ ○議長(稲沢勝男君)    私からも一言、ごあいさつを申し上げます。  去る9月8日開会いたしました本定例会は、本日をもって無事閉会の運びとなりました。連日の議員各位及び市長はじめ当局の皆さん方のご活躍に深く敬意を表し、種々賜りましたご協力に厚くお礼を申し上げます。  また、提出されました議案は、議員諸兄の終始極めて真剣なご審議により、各委員会において継続審議とされた案件を残し、すべて適切な決定を見ることができました。議長として喜びに堪えません。  さて、先般の二度にわたる市幹部職員の不祥事発覚に対し、7月27日の臨時市議会において、職員の綱紀粛正調査特別委員会を設置して、閉会中の2か月という短期間において、集中的に調査、審議をいただいてまいりました。そして本日、特別委員会委員長の報告のとおり、これを了承し、特別委員会としての調査を終結することに至りました。委員各位のご尽力に心から厚く御礼を申し上げます。また、当局においては、委員会で示された意見、要望、提言等を十分に踏まえ、一日も早い市民の信頼回復と二度と再発を許さないシステムを早急に構築されるよう、重ねて強く要望するものであります。  ところで、これから日増しに秋も深まってまいりますが、今後の和歌山県政の方向に重大な影響を与えるとされる県知事選挙も、あと2週間後に選挙戦に突入するという慌ただしさを増しております。このような折から、議員各位には地域の選良として、本市の発展と市民の福祉向上のために、さらなるご尽力、ご活躍を賜りたく期待いたしたいと存じます。  申し送れましたが、いつもながら報道関係の皆様方には、連日適切な報道を賜りましたこと深く御礼を申し上げます。  終わりに当たり、皆様方のご健勝をお祈りし、閉会のごあいさつといたします。  ありがとうございました。 閉 会 ○議長(稲沢勝男君)    それでは、これをもって平成11年9月8日招集の平成11年第4回田辺市議会定例会を閉会いたします。  どうもありがとうございました。               (午後 3時33分)  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成11年9月29日                    議  長  稲 沢 勝 男                    議  員  熊 野 芳 和                    議  員  田 中 康 雄                    議  員  芝 峰   進...